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執筆者の写真Shunta Takahashi

リスクがない、の嘘

自分のキャリアなどで選択する時に「とりあえず3年働いて頑張る」とか「MBAで2年間勉強してキャリアアップを目指す」というように、様々な考えを想定する事があると思う。


その時に多くの人が気にするのは、「金銭的なリスク」について。例えばMBAを取る!ってなると大体2年間学ぶのに500万円くらいのお金がかかって、生活費と合わせると1500万円の費用をかける必要がある。


果たしてそれに見合うリターンはあるだろうか?という事を考えながらリスクを計算すると思う。

その理由は定量的に測ることができるから。


誰がどのような計算をしても答えが同じになるので、リスクが明らかだ。人間は答えが簡単にわかるものに意識が向きがちなのでそのような事になるのは仕方がない事だとは思うが、ただ多方面から色々なリスクを考慮しないと人生で後悔することになる。


という事を考えた時に、金銭的なリスク以外で一番目を向けるべきところは何か?と聞かれたら僕は「時間のリスク」と答えるだろう。


例えば入社して違う!と思った時、、、


時間的なリスクで顕著なのが、新卒で入社してからの5年間について。 その間にどういう行動を取るかでどれくらい人生を好転できるか?ということが大きく変わってくると思う。


例えば大企業に勤めていた人が、何かのきっかけで今の仕事を棚卸しした時に、自分のやっている仕事が世の中に対して何の価値も与えていないということに気がついたとする。

それをどのくらいのタイミングで気がついたかどうかは関係なく、5年間その状態で過ごした人と、新卒1年目で気づいて行動を起こした人だと5年の時間差が生じることになる。

人生長いので5年は誤差の範囲でしかない、という人もいるけど、正直20代の5年間て相当な差だ。


だって24歳と29歳て全然違くないか??

24歳だとまだ第二新卒だし、これから社会に出ます!ていう年齢だ。

それに対して29歳てもう30歳手前だし、ベンチャーとかだと役員とかざらにいるような年齢だ。


つまり20代での5年間は計り知れない差になるのだが、そういうのを覚悟して物事を判断しているだろうか?


これは仕事に限らず、日々の過ごし方にしてもそうだ。

20代はお金も時間もあるから、週末に遊んだり毎日夜遅くまで残業したり飲み会したりする人が多い中で、よくよく考えて欲しい。


人生で最もお金と時間と体力があるタイミングに、果たして今やっていることは自分の最高の人生にふさわしい時間の過ごし方をしているだろうか?ということを。


転職にはリスクがない、の嘘


それなのでキャリアを選択する時に転職する決断をした場合に、転職がうまくいかなくても今の会社に戻ればいいからリスクがない、というのは嘘だということがわかると思う。

だってその間に人間は歳を取っているから。


若い人は歳を取る事を過小評価しがちだけど、体力がなくなるとか健康を害するようになった場合に精神的なダメージって相当あるよ。


という事を考えた時に今の自分の状態から将来を考えるのではなくて、40代の歳を取った自分がどう思うか?

60代で身体にガタがきている自分がどう思うか?という視点を常に持つことが大事だと思う。

そう考えたら一生働きたいっていう事をいう人に言いたい。 歳を取ったあたなを雇ってくれる会社はベンチャー企業であるのかい? 今の仕事を60代でもバリバリできる内容なのかい?と。

ぜひ時間的な感性を磨いて日々の人生に向き合ってもらえればと思う。

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